企業内における知財部の仕事って、何をイメージしますか?
最も多いのは特許出願だと思います。
勿論、そういった特許関連業務が多いですが、それだけやっているわけではありません!
契約や確定日付の取得など、知財部の仕事は多岐に渡っており、結構大変なのです。。。
その分やりがいもありますが!(^^)!
今回は、知財部の業務内容について詳しく見ていきたいと思います。
特許出願関連
ひとえに特許出願と言っても、実際は様々な業務があります。
最もイメージし易いのが研究者の特許出願のサポートだと思いますが、特許は出願して終わりではありません。
むしろ、出願後にやってくる中間対応(拒絶対応)こそが、権利化する上で重要な仕事です。
ここが最も知財部のセンスが問われることろですね!
いかに権利範囲を広く取れるか、といった手腕が試されます。
また、海外に出願する際には、PCT出願やら直接外国出願やらといった国内とは別の出願対応をします。
こう考えると、特許出願~権利化までのプロセスだけでも覚える作業はとても多いです!('Д')
ただ、会社によっては弁理士に頼んでこういった作業をやってもらうところも多いと思いますので、そういった会社においては弁理士との交流が最も重要になってきます。
更に、無事に出願特許が権利化されても、それで仕事が終わりなわけではありません。
そこからは、特許の管理に移ります。
毎年特許庁に権利を維持するためのお金(年金)を納付したり、特許の要否判断もしないといけません。
不要な特許をいつもでも持っていてもお金が無くなるだけですからね!
こういった特許の管理も重要な仕事です。
他社特許対応
地味ですが、これは非常に大変な作業です。(;'∀')
他社の特許をウォッチングして、時には情報提供などを経て権利化を阻止したり、他社の特許に当社の製品が抵触しているか否か、等を解析したりします。
この判断は非常に重要であり、知財部の回答一つで研究や製品販売の方向性が変わったりしますので、注意が必要です!
また、他社から特許侵害で訴えられた時には、裁判等の対応をします。
私は一度だけ裁判の対応したことがありますが、経験としては非常に有益だった半面、とても大変でもう絶対にやりたくないです。。。
特許侵害ダメ絶対!
いざというときのために、確定日付(役所に行ってその日にその書類が存在していたことを証明して貰うこと、先使用権の主張などに使える)をとっておくのも重要です!
知財部がコンプライアンスの最後の砦であるべきですね( `ー´)ノ
契約書の作成・確認
技術的な契約書の作成・確認については、知財部で行います。
(技術が絡まないお金のこと中心の場合は、法務部が担当するケースが多いです。)
契約とは、企業間での約束のことを指しますが、契約は時に法律よりも重んじられるため、非常に重要です!
基本は知的財産法に基づくのですが、契約によっていくらでも例外を作ることが可能です。
契約書の作成・確認等は毎日のように知財部に依頼が舞い込んできます。
IPランドスケープ
IPランドスケープとは、他社の出願状況等を解析することで他社の開発の方向性等を解析し、自社の経営方針に活かす、といったことを示したワードです。
このように、近年は知財データを経営の参考にしよう!という流れが来ているので、それだけ知財部の重要性が高まってきています( `ー´)ノ
まとめ
今まで色々書いてきましたが、総じていうと、知財部の仕事は「社内の技術的な相談役」と呼ぶのが最も適切だと思っています。
色んな事例に対して、技術と法律の知識を持って会社がより良くなるように物事を判断していくことが、知財部主な仕事内容です。
いかがだったでしょうか?
少しでも知財部に興味を持って貰えると幸いです。
最初は地味な印象でしたが、実際に知財部に来てみると結構外出も多く、意外と面白ですよ!
技術者であり、法律家でもありますからね!(^o^)/
それでは、最後まで読んで頂きありがとうございました。
また宜しくお願いします!
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