皆さんこんにちは!
本日は、化学メーカー研究職における高卒の方々との働き方について話していこうと思います。
化学メーカーの研究職の人たちって、皆大卒、何なら院卒だと思っていませんか?
実際、そんなことはありません。
高卒の方々も一定数以上います。
私が最初に配属された研究所では、大卒に対し、高卒の方々が2.5倍ぐらいいました。
そこで培った高卒の人たちのタイプと接し方を紹介します!
高卒の方々の役割
実際、高卒の方々は会社に必須です。
なぜなら、出世する可能性が低く、実務作業をずっとやってくれる人たちだからです。
言い換えると、安い賃金で、その道のプロになってくれるためです。
学卒は賃金も高く、10年ほど働けば早い段階で管理職に昇格し、実務作業をやらなくなります。
勿論、そういう会社を管理する人間は必要ですが、メーカーにとっては開発の実務無しで新しい製品が出来ることはないため、実務者たちも非常に重要となります。
ですので、高卒者は実務作業を長年担当してくれるため企業において重要な役割を担っており、会社によっては結構な人数がいたりします。
テストプラントの操作
メーカーの研究職は、単にフラスコレベルの実験だけをやっていればいいわけではありません。
実機に近いテストプラントで、スケールアップテストを行うことも研究職の仕事です。
そういった作業は、安全性や正確な操作性が何よりも重要であり、そこに学歴は一切必要ありません。
こういった作業は、経験値の高い高卒の方々に教えてもらいながら作業することがベストとなります。
反復評価の実施
反復評価(製品の耐久性評価等)も企業ではバカにできないほどの作業量を誇ります。
通常、新商品を世に出すためには、何年使用しても性能の劣化がありません、といったことを証明するために、過酷な環境下において物性等が変化しないことを確認します。
こういった評価は、定期的に同じ評価を繰り返す必要があり、いくつかの製品を同時に耐久評価するととんでもない作業量になったりします。
そのため、こういった作業に対しては賃金の高い学卒よりも、評価慣れしている方々にお願いする方がはるかに効率的であり、正確な評価となります。
こういった評価を専門にする方々は、評価のプロとなり、非常にスピーディーで正確に評価して貰えるため、企業に無くてはならない存在となります。
このような理由から、企業に一定数以上の一般職は必ず必要となるのです。
高卒の方々のタイプ
高卒の方々のタイプは、大きく分けて以下2つタイプが存在します。
①基本的にやる気のないタイプ
②学卒を超えてやろうと意気込むタイプ
今回は、実際に出会った人たちを参考に、タイプ別の対処法について解説していきたいと思います。
偏見に満ち溢れていますが、決して高卒を下に見ているわけではありませんので悪しからず。。。
①基本的にやる気のないタイプ
言うまでもないですが、最もやっかいなタイプです。
彼らの頭の中には責任のせの字も無く、早く帰ること、楽することのみを考えて行動しています。
過去に一緒に働いたことがある人たちは、とても頭を悩ませたことでしょう。。。
根本的に出世の機会が乏しい彼らのやる気が低いことはしょうがないのですが、何が困るって、このタイプは言うことを聞かない人たちが多いのです。
そういった人々に対しては、逆に責任の重い仕事を任せるということが最も効果的だと思います。
基本彼らは学卒をなめていることが多く、自己評価が高いです。
なぜなら、人生で一度も真剣に受験勉強をしたり、まともな就職活動をしてこなかった人たちは、世の中に負けた経験が少ないためです。
いくら高学歴の人たちでも、受験や就活を行ってきた人々は、上には上がいることを認識するため、そこまで自己評価が高くないことが普通です。
そのため、高卒の方々にもある程度学卒と同じ経験をして貰うことが最も手っ取り早いため、負ける経験を重ねることが重要であると考えます。
そういった経験を重ねることにより、学卒に対する見方が変わり、言うことをきくようになります(マジの経験談)。
彼らに難しい資格とか受験させることもいいですね!
②学卒を超えてやろうと意気込むタイプ
学卒を超えてやろうと意気込むタイプあるあるは、空回りすることが多い、につきます。
このタイプは仕事はするのですが、どうも手柄を自分のものにしたがるため、出しゃばり癖があります。
こっちのタイプも、結局は言うことをきかないんですよね。笑
こっちの人々に対しては、尊敬されること、が最も重要です。
やる気のないケースとは違い、彼らに負ける経験は必要ありません。
彼らに尊敬され、目標とされることで、彼らを上手に使えるようになります。
そのためには、社内発表の姿を見せることや、資格取得が重要となります。
さらに言えば、あえて雑用も積極的にこなすことが、非常に良い印象を与えることも覚えておいてください。
つまり、このタイプの方々に対しては、自分自身の努力が最も重要というわけですね!('Д')
終わりに
学卒にとっては、高卒の方々と上手く働けることが社会人の第一歩であり、成果に繋がるといっても過言ではありません。
逆に、彼らに嫌われてしまうと、途端に居心地が悪くなります。
相手のことを決して下に見ることなく、尊敬の念をもって働きましょう。
役割が違うだけで、自分も、相手も、企業には必要な人間なのです。
但し、賃金が異なるため、あまりお金の話はしないようにお願いします!笑
それでは、最後まで読んで頂きありがとうございました。
また宜しくお願いします!
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